「血管力」とは血液の流れ方を調節する力のことであります。
この機能が正常に働くと、栄養と酸素が肌全体にスムーズに
運ばれて、老廃物が排泄される機能が整います。
血管力が高いと、季節の変わり目に起こりやすい肌トラブル
の緩和に効果があることが分かってきているうです。
今回は、美肌を保つには血管強化が必要であり、その方法
をご紹介しますので、さっそく実践して、美肌効果を感じ
ていただけたらと思います。
血管強化を高めて美肌に近づく方法
1.美肌に効果がある栄養素をとり入れる
■オメガ3脂肪酸
青魚のマグロ・カツオ・アジ・さば・さんまなどに豊富に
含まれているオメガ3脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)
とEPA(エイコサペンタエン酸)を取ること。
DHAは、赤血球や血管壁に柔軟性を与える働きがあり、血中
の中性脂肪を減らす効果があります。
EPAは、血管に沈着する血小板のかたまりを溶かし、血栓の
形成を予防していきます。
植物性食品では大豆・くるみ・亜麻仁油・しそ油などにも
オメガ3脂肪酸が含まれています。
これらの成分はDHAやEPAの前駆体となるα‐リノレン酸を
含んでいます。
血液の流れが良くなると、カラダのすみずみに栄養と酸素が
スムーズに運ばれ、老廃物は正常に排泄されるようになります。
■クロロゲン酸
クロロゲン酸はコーヒー・なす・ごぼう・さつまいも・ジャガ
イモ・春菊・プルーンなどに含まれているポリフェノールの
一種であります。
クロロゲン酸には悪玉コレステロールを抑制する効果があり、
血管に沈着する余分な悪玉コレステロールを溶かして血液の
流れを良くしてくれます。
また、クロロゲン酸は抗酸化力が強く、活性酸素を抑制する
作用がありますので、活性酸素が体内に過剰に発生しても、
悪玉コレステロールを酸化させたり、動脈硬化を引き起こした
りして、血管を老化させる原因になる可能性があります。
■ラクトトリペプチド(LTP)
ブルーチーズや乳酸菌飲料に含まれているラクトトリペプチド
(LTP)は、乳酸菌が牛乳を発酵する過程で発見された成分です。
乳タンパク質が分解されて、必須アミノ酸がつながった構造を
とっています。
血圧を下げる作用や血管機能を改善して、血管をしなやかに保つ
働きがあります。
2.毎日運動をする
血管強化するにはやっぱり運動であります。
ウォーキング・ジョギング・エアロビクスなど、ふくらはぎを
よく動かすことでエクササイズ効果があります。
また、ふくらはぎの筋肉はカラダの中でも大きく、その筋肉を
動かしてあげると、弛緩と収縮を繰り返して、末端の血液が
心臓に戻されるポンプのような役割をしてくれます。
血行がよくなると、血管内の血管内皮細胞からの一酸化窒素
(NO)の分泌が増え、この成分は、血管を柔軟にして、血管
内にできるコブのようなものや炎症、血栓の形成を予防して、
血流を改善する働きがあります。
血液の流れがサラサラしていると、カラダのすみずみに栄養と
酸素が行き渡り、肌の新陳代謝が正常におこなわれるように
なります。
【まとめ】
血管の若さと肌の美しさは比例すると言われています。
血管を美しく保つことは、美肌作りにとっても大切。今日から
さっそく血管力をつける方法を意識してみてくださいね。
次のような効果が認められていますので、これらは、血管力が
上がったことによる効果であると推測されます。
①オメガ3脂肪酸で血管力を上げる方法!
オメガ3脂肪酸に含まれるDHAには、細胞膜に取り込まれると
細胞膜の流動性を高める作用があります。
その結果として、血管細胞がしなやかになり、赤血球も柔らか
になる効果をもたらします。
加えてDHAには血中のコレステロール値そのものを下げる働き
もあります。
続いてもうひとつの成分であるEPAは、血液自体の粘度を減ら
して血液を流れやすくする作用があります。
また、血液には血小板という出血などの際に固まる成分があり
ますが、EPAはこの血小板が血管内で固まってしまうのを防ぐ
作用もあります。
さらには、血中の中性脂肪濃度を下げる働きもあります。
以上の通り、これらDHA やEPAがもたらす作用によって血中の
中性脂肪やコレステロールを下げ、血液がスムーズに流れるよう
にするというのが、オメガ3脂肪酸がもたらす血液サラサラ効果
であり、且つ、血管力も高まります。
②クロロゲン酸で血管力を上げる方法!
研究によると、クロロゲン酸は、次のような効果が認められ
ています。
これらは、血管力が上がったことによる効果であると推測されます。
■肌あれ解消
クロロゲン酸を摂取し続けると、肌のかさつきは減り、なめらかで
肌触りが向上することがわかりました。
■血圧改善
高血圧の成人男女100人が、クロロゲン酸300mg(1日あたり)
を含む飲料を摂取した際に、血圧改善が認められました。
■冷え解消
血管力が高い人は、血めぐり不良や冷え性などの体調悩みが
少ないことがわかりました。
クロロゲン酸をとるには、市販の高濃度クロロゲン酸飲料を
利用するのがもっとも手軽です。ドリップコーヒーの場合、
深煎りの豆はクロロゲン酸の効果が下がるため、浅煎りの豆で
淹れたものを1日2.5杯以上飲むのが良いと言われています。
コーヒーにはクロロゲン酸がたくさん含まれていますが、
カフェインのとり過ぎには注意してください。
毎日摂取することでいつまでも血管を若々しく保てると
思います。
上記のような効果が認められていますので、これらは、血管力
が上がることによる効果であると推測されます。
さっそく血管強化を図り、美肌を維持しましょう