今回は、クネクネ体操をして筋肉を強化することで血流を良くし、
健康を維持するためのご案内をさせていただきます。
運動不足になりがちな上半身の筋肉は
クネクネ体操で強化!
◆全身の血流改善には上半身の筋肉が大事
血液循環をよくして血圧を下げるウォーキングやふくろはぎの運動は、下半身
の筋肉をよく動かしますが、上半身の筋肉はそれほど使っていません。
上半身の筋肉も、加齢とともに減少するので、これらの筋肉も鍛えておかないと、
全身の血流は改善しません。
また、上半身の筋肉をふだんから動かしていないと、ちょっとバランスが崩れた
だけで、転倒することがあります。
逆に上半身の筋肉をよく動かす習慣をつけていると、バランスが崩れても対応できる
ようになり、転倒の予防になります。
全身のバランスを保つ程度筋肉は、とくに筋トレなどしなくても維持することができます。
なるべく全身あちこちの筋肉を動かしてあげることが大事なのです。
適度に動かしていれば、少なくとも現状維持は可能です。
例えば「手をゆらゆらする」というのも立派な運動です。
大きく肩を回すのも、上半身の運動になります。
テレビを観ている時など、気が付いたら手をゆらゆらさせたり、肩を回したり、背中を
反らしたりすると、上半身の筋肉の刺激になります。
◆ふだん使わない筋肉を鍛える!
◆上半身の筋肉を動かくには、クネクネ体操が最適
上半身の筋肉を動かすのに、私がおススメしたいのは上半身のクネクネ体操。
両手を上げて、腰をクネクネさせながら、上半身の関節を動かすのです。
人が見たらタコ踊りのように見えるかもしれません。
クネクネ体操を行うと、あちこちの筋肉を刺激するので、抹消の毛細血管の血流
までよくなります。
それによって高血圧が改善されるので、心筋梗塞や脳梗塞の危険度お減らせるのです。
テレビのCMの時間などは、クネクネ体操をするチャンスであります。
CMはだいたい1~3分ありますから、その間、クネクネやっていれば、上半身の
筋肉を十分刺激することができます。
クネクネ体操は、ふだん使わない筋肉のストレッチにもなります。
ストレッチのやり方などを覚えなくても、1日に何回かクネクネ体操をすることだけ
で十分です。
また、デスクワークの多い人にも、簡単にできるストレッチとしてクネクネ体操は
おススメです。
1時間仕事したら2~3分、クネクネ体操をして体をほぐしましょう。
このようなストレッチは、寝ながらでも行うことができます。
冬の朝、寒くて布団からすぐ出たくない時など、寝床で全身をクネクネさせながら、
動かしてみましょう。
上半身だけでなく、腰から下も体を揺らすようにして動かしましょう。
全身を動かしているうちに、血流がよくなり、体が温まってくるので、布団から
出やすくなるという効果も期待できます。
お尻の筋肉強化を図ることで糖尿病や高血圧の改善!
★お尻の筋肉強化を図ることで糖尿病や高血圧の改善!
現代人の弱点はお尻の筋肉低下!
加齢とともに、体は太りやすくなってきます。
これは基礎代謝が落ちて、体がたくさんのエネルギーを必要としなくなること、
そして筋肉量の減少が原因であります。
筋肉量が減れば、ますます体に必要なエネルギーが少なくなります。
それに気づかず、若い頃と同じ量を食べていると、どんどん太っていくのです。
肥満で起こるのが高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病。
これらの病気は血管をサビつかせ、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めます。
また糖尿病が進行すると、手足のしびれや酢視力低下、腎機能の低下といった
深刻な合併症を引き起こします。
そこで私は、中高年の患者さんには、筋肉量を増やすための筋肉トレーニングを
することをオススメ致します。
なかでも重要なのが、大臀筋(だいでんきん)を中心とするとお尻の筋肉がつきます。
重い荷物を持ち上げるなど、日常生活で肉体労働が少なくなった現代では、大臀筋
(だいでんきん)はあまり使われない筋肉。
太ももの筋肉は歩くだけでは維持ができません。
意識して鍛えないと、気づかぬうちに筋肉量が減ってきます。
また、お尻の筋肉はふだん見ることがありません。
触ることもあまりありません。
そのため、筋力低下に気づきにくいのです。
そこで、お尻の筋肉が衰えている患者さんに、私がすすめているのが「うつぶせ足上げ」
という筋トレであります。
うつぶせに寝て、左右の足を上げるだけの簡単な運動です。
寝たままできるので、運動が苦手な人でも継続的にできるようです。
大臀筋(だいでんきん)は、全身の筋肉の支点であるため、この筋肉が鍛えられると、
体を動かすのが楽になり、自然に運動量が増えていきます。
筋肉量と運動量の増加で消費エネルギーも増え、やせやすい体に変わってくるのです。
肥満で高血圧、糖尿病、脂質異常症の人は、ぜひうつ伏せ足上げを続けてください。
10秒×6回
1日2セット
毛細血管を刺激し全身の血流を改善するためにはプルプル体操が最適!高血圧や心臓病にも効果あり!
◆古から伝わる画期的な健康体操
心筋梗塞や脳梗塞の危険因子である高血圧の大きな原因の1つが血行不良。
そこで全身の血行をよくするために、プルプル体操です。
プルプル体操は、毛管運動を呼ばれ、血管を強くして血液の循環を改善し、四肢を強化
するのに最適の運動と考えられています。
とくに高血圧や心臓の病気に効果的で、肩こりやむくみも改善します。
また、足を上げることで、腎臓、肝臓。気管、胃腸にもよい影響を与え、ひざや股関節
の痛みにも有効です。
健康法としては、血液を循環させる原動力は、毛細血管にあるとされています。
毛細血管は全身に約51億本ありますが、そのうちのなんと7割が手と足に集中しています。
その両手足をこまかく振動させるのがプルプル体操で、振動させることで、約35億本
もの毛細血管が刺激され、全身の血行が促進されるというわけです。
プルプル体操のやり方は下記の通りです。
①タオルをかたく丸めたものか、かための枕を首の後ろにあてて行うと大変効果的で
あります。
②朝起きてから、就寝前の1日2回、各2分試してみてください。
最初は、足が上がらなあいかもしれませんあ、できるところまででかまいません。
続けているうちにだんだん上がるようになります。
プルプル体操を毎日続ければ、血行が改善されて、体のすみすみまで栄養と酸素が
行き渡るようになり、血圧が下がってきます。
心筋梗塞や脳梗塞の予防効果が期待できます。
ぜひ、行ってみてください。