気をつけよう若い人に多い血管の詰まりと治療法!

心筋梗塞
今回は、若い人に多い心筋梗塞の状況と治療法について
ご案内いたします。

数年前、会社の同僚が体の体調を訴え、東京から地元の札幌に
転勤願いを出し、やっと地元に戻ることができ、とても喜んで
いました。
その後、はや8年が経ち、40歳を過ぎてまた東京に転勤の辞令
が出てしまいました。
本人としては、もうこんな年なのにまた東京で仕事かとかなり悩んだ
そうですが、地元ではすぐに就職先もなく、考えた結果、東京に転勤
することにしましたとご連絡がありました。

そんな矢先に、休日に本人から連絡があり「再来週に東京に行きますので
飲みながら色々相談させてくださいと言われ、では東京で楽しみにして
待っています。」と応えました。
ところで、こんな休日に何しているのと聞くと、「引継書を書いています。
来週の一週間はスケジュールが詰まっているのでこの休日に書かないと間
に合いので」と言って電話を切りました。

しばらく経って、私のスケジュールを確認したところ、来週は時間がなかった
ので、日にちを変更しようと思い連絡したところ、電話に出ず、忙しいのだな
と思い、そのまま、連絡を取れずに次の日がきました。

次の日の昼に突然、社内がざわつきました。
「ある人が亡くなったと。」
それは、まさしく昨日電話していた転勤してくるはずの友人でありました。
私はびっくりしました。

原因は、心筋梗塞のようでした。
亡くなったのは、私が連絡した直後の時間だったようです。
会社の同僚が、本人が朝から会社に来ないのでどうしたのかなと思い、自宅に
行ったところ体が冷たくなっていたようです。
本人は、独身であったため誰も看取る人がいなく、一人寂しく亡くなってしまっ
たわけです。
まだ40歳だったのになぜという気持ちでとても残念で本当に寂しいものであり
ました。

そこで、若い人の突然死について調べました。

◆30歳・40際の「突然死」はめずらしい病気ではない!

最近、いろんな記事を見ていると30代・40代の突然死が多いという記事を
よく目にします。
突然死が恐ろしいのは、別名よく言われています「ぽっくり病」と言わています。
 本人も周囲からも「とても健康だ」と思われている人が、予期せずに急に起こる
ことがあります。
 例えば、心臓の血管が突然詰まってしまう心筋梗塞の場合、3人に1人は前触れ
もなく起ってしまい、そのうち、30%は亡くなってしまっているのです。

ある知人も突然死でありました。
30歳で毎朝マラソンをしており、私もよく会っていた方でありました。
昨日の朝、同じようにマラソンで出会い、今朝も早起きして元気にマラソンをして
声を掛け合っていました。
私が会社に行く途中、その知人の家の前を通ると救急車が来ており、ご主人が
倒れたということでした。
 夜遅く、自宅に戻るとその知人は会社の行く用意をしていた矢先に倒れ、そのまま
帰らぬ人になったようで、突然死したということでありました。
これで身近の30代・40代の方が亡くなったのは2人目であり、とてもショックで
ありました。

私も40代なので気をつけようと知人の病院に行き、検査をしてもらいました。
その先生から異常なしと言われ、ほっとひと安心。
その先生に心筋梗塞を起こす前の予測ができるのかと聞いたら、実際のところ
病院の検査で、将来、心筋梗塞を起こすかを正確に予測できるのはとても難しく、
ガンも同じようにその人にガンができるかどうかを予測するのはまず難しいと
言っていました。

病院は、血管や血糖値などの数値化しているものについては病院で調べられるが、
心臓や血管、そして内蔵の機能については数値化できないものが多く、ましてや
体の疲労度などは調べようがないとのことであります。
つまり、健康診断の結果がよくても体の機能が弱っていたり、疲労していたりする
場合もあるので、健康診断を受けていたからといって突然死を防げるわけではない
ということであります。

ただ、無くなる前に何かの前触れがなかったかは、疑う余地があるとのこと。
病気は病気になる前に、なにがしら体調の不調を訴えるからであります。
心臓が少し痛かったり、頭が痛かったりすることはありませんか。
その時に、病院に行く人、行かない人によって突然死する比率が少し変わって
くるようです。
病院に行ったからといってすべて助かるわけではないですが、助かる可能性は
大きくなるわけです。

私のイメージは、心筋梗塞というのは、60代、70代くらいの高齢の方に
起こる病気というイメージがありましたが、その先生によると、実は、心臓病
とは縁のなさそうなまだ若い働き盛りの患者さんが少なくなく、そして、治療の
かいもなく亡くなってしまうケースがある、と先生は言ってました。
やはり、日頃から何か病気の前兆があった場合は、すぐに病院に行くことをオス
スメします。

◆心臓突然死は交通事故による死者数より多い!

突然死とは、医学的には「発症から24時間以内の予期されなかった死亡(外因性の
ものを除く)」と定義されています。
そのなかでもとくに多いのが、心臓の病気が原因で起こる心臓の突然死であります。

日本では、心臓の異常によって突然亡くなった心臓の突然死の数は年々増えていて、
10年前と比較すると約5・5万人だったのが、現在は7万人を超えています。
交通事故や転倒などの不慮の事故で亡くなる人の数は年間4万人であります。
突然死で亡くなる人の方が多さがわかると思います。

なかでも救急医療の現場で働いている友人が言っていたのは、働き盛りの突然死
が増えているとのことでした。
特に、救急病院に行くと心筋梗塞などの病気で倒れた30代の患者さんが数多く
運ばれてきて、心臓病の若年化に驚いたそうです。
実際、30代の死因のデータを見たら、心臓病で亡くなった死因はなんと第3位
になっています。
私の知人が亡くなった40代の死因はなんと第2位に上がっています。
いまや30代、40代の心筋梗塞もめずらしくないということがわかりました。
それも前兆もなく突然やってくるのですから誰も他人事と片付けることはできない
ものであります。

心筋梗塞の治療法!

心筋梗塞の治療法としては、薬物療法、カテーテル療法、手術療法があります。
患者さんの発症時の時間、症状の度合い、患者さんの体力などにより選択され
ます。

①薬物療法
 心筋梗塞の初期段階や、狭心症の治療として用いられることが多い薬物療法。
 冠動脈の血管を広げる、血管に詰まっている血栓を溶かし、心臓への負担を
 減らすことが目的であります。
 薬物療法に使用される薬とその効果をご紹介します。
 硝酸薬 ニトログリセリン、ニトロペンなどがあり、血管を拡張させる効果があり、
冠動脈自体を広げる直接的な効果と、全身の血管を広げることで心臓への負担を
減らすという効果も期待できます。
狭心症の発作を抑えるのに利用されることが多いです。
舌下錠(舌の下にて溶かして吸収させる薬)やスプレータイプの物もあります。
また、カルシウムブロッカーを使用することでカルシウムの流入を防ぐことができ、
血管収縮を防ぎ結果的に血管を拡張することができます。
特に血管の攣縮(痙攣して縮小してしまう)を抑えるのに効果的です。 

②カテーテル治療
日本の心筋梗塞の治療としては最も行われているカテーテル療法は、以前は治療部位
での再発が懸念されましたが、技術の進歩により再発率も低下し、負担も少なく効果的
な治療法とされております。
カテーテルは、脚の付け根や腕の動脈から挿入され、造影剤により血管の狭窄、閉塞部
位を確認しながら治療が行われます。
血栓を直接カテーテルにて吸引する手法と共に、血管の狭窄部位を広げる手法が同時に
行われます。

③バルーン治療
カテーテルの先にバルーン(風船)をつけ、狭窄の起きている箇所でバルーンを膨らます
ことで、狭窄の起きた血管を拡張させる手法であります。
バルーンを数十秒広げておくことで、血管の拡張が期待できます。

④ステント治療
ステントと言われる金属製の網状になっている筒を、血管の狭窄部位にて広げることで、
血管を拡張させるという方法です。
ステントはそのまま狭窄が起きた部位に留めて置いておくことで、再発を防ぐことができ
ます。
近年狭窄などによる再発(再狭窄)を防ぐ効果が高い薬剤溶出ステントであります。
が日本でも使用することができるようになりました。

⑤手術療法
外科手術を行い冠動脈の狭窄・閉塞から心筋の壊死を防ぐ手法であります。
または、冠動脈バイパス手術ともよばれます。
冠動脈は心臓を這うように張り巡らされておりますが、大元となる太い血管は3本と
されております。
冠動脈バイパス手術とは、 心筋梗塞が冠動脈が閉塞することで、閉塞箇所から先に血液
が流れ無くなり、その先の血管から酸素供給を受けている心筋が壊死してしまうことで
心臓が障害を受けるのです。

バイパス手術とは、その名の通り閉塞箇所をバイパス(迂回させる)させて先の血管に
血液の供給を続けられるようにする手術です。
バイパスに使われる血管は患者の胸や脚、腕などの健康な血管を採取であり、採取した
血管を冠動脈にある閉塞箇所の、前後を繋ぎ迂回させるという手術になります。 

いろいろ、症状によって治療法があります。

まとめ

人間は、いつか死がくるのはわかっています。
ただ、突然やってくるのは自身も不幸であり、周りも不幸になります。
突然死の場合、ある日何の前兆もな発作が起きて、突然亡くなってしまうことですが、
そうなると、自身はもちろん、残された人たちは自身の別れを悲しむ余裕すらありません。
がんの場合は、死がわかっているのは不幸でありますが、結果として命を落としてしまった
としても、病気が発見されてから亡くなるまで、ある程度の時間的猶予があります。
その間、家族や友人とともに過ごしたり、思いを告げたりすることができます。
要するに、血管病に一度でもなってしまったら、がんよりも手に負えない病気だということ
がわかりました。
突然死を招く血管病は、とにかく発病する前に予防することが重要なのです。
ストレス、不規則な食事に気をつけて健康な身体を作り上げていきましょう。