今回は、長生きするための秘訣それは食べ方の順番が重要。
そこで、食べ方の順番についてご説明いたします。
食べ過ぎは、血管にとってもマイナス!
近年、「1日1食」、「1日2食」など、食事回数に焦点を当てた
ダイエット法が話題になっています。
確かに、これらはインパクトの強いダイエット法だと思いませんか。
しかし、厳密に食事の回数にこだわりすぎて疲れたり、回数を抑える
こと自体がストレスになったりすることが心配であります。
食事の回数にこだわるダイエット法に共通しているメッセージの本質は
「過食や行き過ぎた美食の習慣は避けるべき」かという思いがあります。
そのような考え方をするのは私だけでしょうか。
なぜなら、あまり食べ過ぎるのは、血管にとって良くないことだからです。
健康長寿のためには「腹八分目」、できれば「腹七分目」が理想ですが、
どのようにすれば実現できるか。
現実的な方法について、確認して行きたいと思います。
食べる順番を変えば、長生きに近づく!
理想的な「食べる順番」について、考えていきたいと思います。
最近、医師から聞くと医学の世界では食後の血糖値が急激に上昇する
「食後高血糖」や、食後の中性脂肪が急激に上昇する「食後高脂血症」が、
脳卒中や心筋梗塞の発症リスクを高めることが注目されています。
さらに、食後の血糖値の急上昇はすい臓からのインスリン分泌を過剰にし、
その影響で体内に脂肪をためやすくするので、肥満の原因となって美容上も
問題となるのです。
そこで、このような食後の血糖値や中性脂肪の急上昇を抑制するために、
ぜひ守って頂きたいのが、「食べる順番」なのです。
たくさんの食材の中でも、食物繊維を多く含むもの(野菜・豆類・海藻類・
キノコ類)は、食後の血糖値の上昇をゆるやかにして、脂質の吸収を抑える
効果もあります。
先に食物繊維で満腹感を得ておけば、後から食べるものの過食を、ある程度
防ぐこともできます。
理想的な「食べる順番」は、次のようになります。
①食物繊維が多いもの(野菜・豆類・海藻類・キノコ類)
野菜は、ゴボウなどの根菜類、キャベツなどの葉もの、ナスやトマトなど、
海藻類は、寒天やひじき、ワカメなど、キノコ類は、キクラゲ、干しシイ
タケなど。
②肉や魚などのタンパク質が豊富なもの
③ご飯やめん類、パンなどの淡水化物(血糖値を上げやすい性質がある)
食後の血糖値を上げる栄養素は主に炭水化物、つまり糖質です。
脂質やタンパク質を食べても、食後の血糖値はほとんど上昇しません。
そこで、糖質の吸収を抑制する食物繊維を先に摂り、次に糖質以外の脂質や
タンパク質を摂り、最後に糖質を摂るようにすれば、食後の血糖値の上昇が
抑えられることになるのです。
ところが、糖質を摂った分だけインスリンは分泌されます。
特に食べ過ぎで運動不足の現代人は糖質が過剰となりやすく、多くのインス
リンが分泌されます。
そして、この大量のインスリンが今度は使い切れなかった糖質をどんどん
体脂肪としてため込むように働くことになるのです。
食事の際には、野菜はもちろんのこと、炭水化物以外のおかずを多くし、
順番にこだわって食べるようにすることが、健康と美容の秘訣なのです。
ゆっくり食べるだけでダイエット効果アリ!
近年、食事の時にゆっくりとよくかんで食べると、ダイエット効果がある
ことがわかってきています。
よくかむこと自体が脳の咀嚼(そしゃく)中枢を刺激し、その刺激が視床
下部に伝達されて、視床下部で神経ヒスタミンというホルモンが作られる
のです。
この神経ヒスタミンは、脳の満腹中枢を刺激を抑えることともに、交感神経
に作用してノルアドレナリンの分泌を亢進(こうしん)し脂肪細胞での脂肪
の分解を燃焼と促進するのです。
1口で10~20回ほど噛むようにし、少なくとも30分ほどかけて、ゆっ
くりと食事を摂ることによって、満腹感を得やすくなるとともに、脂肪燃焼
も起こりやすい状態を作れるでしょう。
また、ゆっくり食べると、唾液の分泌が活発になります。
特によく噛むことで、唾液の分泌量は、安静時の薬10倍に増えるとされ
ています。
唾液には消化酵素のアミラーゼや殺菌効果のあるリゾチームをはじめ、歯や
骨、皮膚や粘膜、さらに毛髪などを守る唾液腺ホルモンのバロチンなどを含
まれています。
したがって、唾液をしっかり出すことは消化吸収を高め、免疫力をアップ
させるとともに、若々しく健康に生きるためにも重要な意味を持っている
のです。
ただ、よく噛むだけ!!
たったそれだけでダイエット効果があるのです。
お手軽ですし、お金も特別にかからないので、ぜひ、食事の順番をうまく
知り、ダイエットをしてほしいです。