【生活習慣病を引き起こすのは血管のサビと血流が原因!】

血管力を鍛え、血流を増やす方法!

皆さん、心筋梗塞や脳卒中はある日突然起こります。
昨日まであんなに元気だった人が、夜になり急に胸が激しい
痛みを訴えて救急車で運ばれた、という話を聞いたことはあ
りませんか。
これらの疾患は血管の病気です。
いわゆる血管性由来の疾患は、心筋梗塞を含めた心疾患は、
日本人の死亡原因の第2位、脳卒中(脳血管疾患)は第4位
であり、両者を合わせると全体の25%を占めています。

◆厚生労働省のデータによる平成26年の日本の死因
【平成26年推計数】
・死亡数 126万9,000人(前年確定数より1,000人増)

<主な死因の死亡数>
第1位  悪性新生物(がん)  37万人            
第2位  心疾患         19万6,000人                
3位  肺炎                11万8,000人                
第4位  脳血管疾患                 11万3,000人 
血管は、年齢とともに硬くなってきます。
これが動脈硬化で、生活習慣によっては、硬くなるスピード
が異なってきます。

死因データ

 脈硬化とは
動脈硬化とは心臓からの血液を運ぶ血管=動脈が硬くなることです。
動脈が硬くなると血管の内壁がもろくなり、コレステロールなどが
たまって瘤のようなものができ、血管の中が狭くなったり、詰まっ
たり、瘤のようなものがはがれ血栓となって血液中を漂い、細い
血管を詰まらせたりします。


その結果、心臓に負担がかかり、肝臓や腎臓などの臓器や組織が正し
く機能しなくなります。
一方、脳卒中には血管が詰まる脳梗塞と血管が破れる脳出血がありま
すが、脳梗塞は心筋梗塞と同じように、動脈硬化が進んだ脳の血管が
狭くなることで起こります。

また、動脈硬化が進んだ血管は、もろくなっているため、頭部の血管
が破れると脳出血やくも膜下出血になり、脳に酸素が供給されなくな
るので脳血管性認知症の原因にもなります。

さて、動脈硬化が進むのはなぜだかわかりますか?
その大きな原因の1つは、「血管のサビ」と「血不足で血流が悪い」
ことがあげられいます。
血管のサビとは、血液中の脂質が酸化することをわかりやすく表した
言葉です。

例えば、鉄は酸素に触れると酸化して赤くサビてしまいます。
この酸化という現象は、血官の中でも同じようなことが起こります。
酸化した脂質は、体にとって不要なものなので、免疫細胞によって
処理されます。

しかし、サビが多くつくと、処理しきれず、老廃物が血管壁にたまり、
血管を狭くしていきます。

また、「血不足で血流が悪い」というのは、よく、健康番組や
健康雑誌でドロドロ血液の恐ろしさが特集され、血液をサラサラ
にすることで血流をよくなるのは、今や常識とさえいえます。  

勘違いしている人が多いですが、「血液が悪い=血液ドロドロ」
ではないのです。
たしかに血液がドロドロであれば、サラサラにして血をしっかり
流さなければなりません。
もし、あなたが糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞、高コレステロール
といった生活習慣病を患っているのなら、血液をサラサラにする
のは有効で、とても大切です。

しかし、血液をサラサラにしても血液はよくなりません。
血流が悪い原因は血液ドロドロではなく、「血の不足」、
いわゆる血流量にあります。
誤解を恐れずに言えば、血が足りない人がいくら血液をサラ
サラにしても無駄です。
いくら努力しても、血液が改善した実感がない。
症状がよくならない。
それどころか、血が足りない人が単純に血液サラサラ健康法を
実践すると、体調を崩してしまうこともあります。
それは、足りない血流を無理やり全身にめぐらせることになる
ためです。

ふらふらとめまいがしたり、気分が悪かったり、いってみれば、
強制的に立ちくらみを起こし続けているような状況をつくって
しまうからなのです。  
流れる血液の状態を、こんなふうにイメージしてみるとよく
わかりますよね。  

血液ドロドロとは、血管の中をヘドロのような血液が、血管に
ベタベタとへばりついて流れにくい状態です。
それに対して不足している状態とは、血管の中を血液がチョロ
チョロとしか流れていない状態をいいます。

状況が違うため、対策もまったく異なってきますが、血液サラ
サラが必要なのは、生活習慣病に悩んでいるような、血液の
詰まりを心配しなければならない人です。
血が足りない人は血流が悪くなるため、様々な努力を積み重
ねています。  

その時は、納豆や青魚をたくさん食べたり、EPA(エイコサ
ペンタエン酸)やイチョウ葉といったサプリメントをとったり、
水をたくさん飲んだりしたほうがよいです。


 
よく知られている血流改善法のほとんどは、血を増やして
血流をよくし、血管を強化する方法を言います。
 ただ、血液ドロドロや血管を強化する改善ではないです。

血が足りない人の場合、血の不足を解消しないと、まったく解決
につながりません。
血を作るには、
①胃腸の働きを高めて血をつくる
②食事を自分にとってちょうどいい量にする
③血を作る食材をしっかりと食べていく

これをしっかり覚えてください。

◆自覚症状が出る前に動脈硬化の対策が必要  
心筋梗塞や脳卒中の主な原因は、生活習慣(高血圧、糖尿病、脂質
異常症)です。
その動脈硬化を進めるのは血管のサビです。
血管がサビないような生活習慣を心がけることが、動脈硬化の進行
が抑えられたり、心筋梗塞や脳卒中を防ぐごとができるのです。  

しかし、高血圧や脂質異常症は、自覚症状があまりないので動脈
硬化が進んでいることに気づかず、今日の午前中まで元気だった人
が突然倒れて、最悪の場合、命を落とすこともあります。

また、初期の糖尿病も自覚症状があまりありません。
動脈硬化は、自覚症状が出る前から対策をとった方が良いですが、
初期の段階では気づかない人が多いです。
生活習慣(高血圧、糖尿病、脂質異常症)は、健診を受けないと
わかりません。
血圧は家庭でも測れますが、改善方法がわからないと何の意味
もありません。
血管のサビが気になる人は、1年に1回健診診断を受けましょう。

◆高血圧は硬くなった血管を傷つけ心筋梗塞を引き起こしやすい!
血圧はストレスの影響を受けやすく、緊張すると血圧が高
くなります。
例えば、嫌いな上司の顔を見ただけで緊張して血圧が上がり、
その嫌いな上司が目の前からいなくなると血圧は下がる人が
います。
このストレスを感じると血圧が上がるのは自律神経の働きに
よるものです。
 
 
 
交感神経には、
オン(緊張)とオフ(リラックス)を繰り返し
ながら生活することが大事です。
このバランスが崩れて、夜も交感神経が優位なままで生活して
いると、血圧はなかなか下がりません。  
そうしたことから緊張した後はしっかりリラックスをして、
血圧のオンとオフを切り替えることが大切です。

しかし、仕事が忙しく、徹夜をしたり、休日出勤したりしている
と緊張が持続され、血圧が上がりっぱなしになります。血圧が
上がると、風船がパンパンになった状態とお同じで、血管は硬く
なり、傷つきやすくなります。

そんな時に水分が不足すると血液が濃くなり、いわゆるドロドロ
の状態になり、血液が固まりやすくなっているので、心筋梗塞や
脳卒中を引き起こしやすくなりますので気をつけましょう。

また、心筋梗塞は動脈硬化のない若い人でも起こりますが、
原因は、長時間のストレスと水分不足が多いです。
高血圧の数値を把握し、少しでも生活習慣を見直して改善して
いきましょう。

血液が下がることで、脂質異常症や糖尿病で動脈硬化が進んで
いても、血官の壁への負担が減るため血栓もできにくくなります。
 
 

 
◆血管を強化するだけではなく、血流を増やすことも必要!
<高血圧はどれくらいの数値>
そのためには、自身の血圧を把握しましょう。
血圧は家庭でも測れるので、脂質や血糖に比べて管理しやすい
数値です。
血圧だけが高い人は悪玉コレステロールやヘモグロビンA1cが
高いわけです。

医師によっては、血圧測定を毎晩2回測定することをおススメ
する医師もいますが、忙しい方は、朝1回で良いようです。
 
朝起きて排尿をすませた後に測るのが良いとのこと。
尿意があると緊張して血圧が高くなることがあります。 
 

 
測っている時は、2メートルくらい先をぼんやり見るのがコツ。
血圧計の数字を見るのはやめましょう。
数字を見ると緊張して血圧が上がってしまう可能性があります。
測るのは1回で良いですが、1回より2回の方が数字が低く
でる傾向があります。

◆まとめ  
毎朝、血圧を測ることで自身の体調を把握し、健康維持する
ことに気を配るようになります。
また、血管を下げるには、運動が不可欠です。毎日ウォーキ
ングなどの有酸素運動は、血管を拡張させ、血圧を下げる効果
があります。
運動不足を感じている人は、運動の習慣をつくりましょう。  

ただ、運動の習慣をつくるといっても、その人が快適と感じ
られるものなければ長続きしません。  
好きなことをするのであれば、そのためにいろいろと工夫
をいたします。

運動も同じです。
歩く時間が運動だと考えれば苦痛には感じないでしょう。


例えば、写真を撮ることが趣味なら、被写体を探して歩く
ことが運動になったり、犬がいる場合は、犬の散歩がてら
に歩く時間が運動になります。  

そうやって運動の時間を増やしていくことが大事です。  
好きなことは長続きしますし、精神的にもリラックスし、
血圧も下がります。
逆に好きではないことを無理して続けるとストレスになって
血圧は上昇致します。

“歩く時間をつくって運動しましょう”
徒歩