見た目の若さも”血”で決まる!

さて、今回は、『血管力が衰えていると、細胞に必要な酸素や栄養、
熱が行き届かなくなり、老廃物も回収されなくなってくるため、
乾燥・肌荒れなどの肌トラブルが起こりやすくなります。』
といったことについて、ここではさらに「血管」をはじめ「「血液」
「血流」の状態と見た目が相関関係にあることもご紹介しておきます。

1.見た目と”血”の関係

(1)頸動脈の壁の厚さを測定する頸動脈エコーというものがあり、
       このエコーから血管の厚さと見た目年齢が相関することができる
     ことが判明しました。

 (2)動脈が柔らかい人ほど全体のシミが少なく、硬い人は全体のシミの
    面積が大きくなる傾向あります。

 (3)貧血などで赤血球の状態が悪いと肌の明度や透明度が低い、そして
    老けて見える結果になります。
      ある有名な先生の経験則から判断すると、見た目と血は関係が深いだ
      ろうというのはいままで研究してきたことから十分予想ができるとの
      ことです。

  くすんで暗い肌色の人より、明るく透明感ある肌の人のほうがずっと
  若く見えます。
  そもそも肌をはじめ体すべての細胞や組織は血管を流れる血液に養われ
  ているわけですから、血管や血流に問題があれば、その影響が肌や体の 
  見た目や機能に影響を及ぼすというのは当たり前と言えば当たり前であり
  ます。

 「血管年齢=見た目年齢」になるものは当然だと思います。

 2.血管力を鍛えるにはどうしたらいいの!?

  血液の流れをコントロールする力=血管力を鍛えるにはどうしたらいいで
  しょうか?
  まずは今の自分の毛細血管の現状を知ることからはじめましょう。
 

(1) 冷水負荷試験
   冷たい水に1分間手を浸した後、水から手を出して室温で10分放置。
   手の温度の戻り方を観察します。
     手の温度が高く戻る人ほど血管力が高いのはいうことであります。

(2) 血管美人
  指先の毛細血管と血流を観察するための特殊な顕微鏡です。
    毛細血管が映らない、形が波打っている、血流が弱いなど異常がある
    ことが一目瞭然でわかります。

※知人の女性に体験していただき、写真をとってもらいました。
 こんな感じで調べるようです。

(3)舌診断
 東洋医学などでは舌診といって舌の状態を観察することで血の巡りを
   判断します。
   観察ポイントは「舌の色」「湿り具合」「舌苔の色」「舌の動き」
  「舌裏の静脈」など。
   舌の色が白かったり、舌裏の2本の静脈が目立つ人は血流が悪い傾向
   でありです。

  特殊な機材がないと毛細血管の状態がわからないのがちょっと残念です。
  美容クリニックで調べてもらうこともできますが、自由診療になってしま
  うので、結構な額のお金がかかるかもしれません。
  セルフチェックの方法としては冷えの自覚症状があったり、舌が薄いピンク
  ではなく、白に近い状態であればまず間違いなく血管力が低いといえます。
  冷水負荷試験をやってもずっと手先が冷たいなどの症状があれば血管力に
  問題がありといえます。

3.血管力を鍛えるためのエクササイズ&スキンケア

(1)こまめな有酸素運動
 スポーツジムを週数回通って運動しているよりも毎日の生活の中でこまめに体
 を動かして、血流を滞らせないことのほうが血流に影響します。
 まずやることは、座っている時間を短くして、部屋の中を歩いたり・体操をする
 などこまめに筋肉と関節部分を動かすようにした方が良いと思います。

(2)鉄・タンパク質・青魚を食べる
   血液の質を決めるのは食事です。
 鉄とタンパク質(コラーゲン)、青魚に多く含まれるオメガ3系脂肪酸など血管を
 しなやかに保つ成分を食事からしっかり摂取するということが大事であります。
 タマネギや黒酢、納豆などが血液サラサラ成分にも注目されています。

(3)炭酸ガスの入浴剤+お風呂
 全身の血流アップにはお風呂も効果的と言われています。
 長湯は乾燥肌の原因になってしまいますので、そこだけは心配なんですが、短時間
 で効率よく体を温める+血行促進のためには炭酸入浴がおすすめです。

(4)炭酸パック等を利用した血行ケア
 マッサージをすることで血行は確かによくなりますが、皮膚をグリグリ動かして
 しまうと、炎症や真皮のダメージの原因になるので注意が必要です。
 血管を拡張して血流を促進してくれる炭酸ガスを利用したスキンケアアイテムを
 使ったほうが安全です。

(5)微弱炎症を防ぐ肌の保護&保湿ケア
 肌内部で起こる微弱炎症は毛細血管を消失させることがわかっています。
 炎症の原因となる外部刺激から肌を守ってあげる保護ケアや刺激に負けないバリア
 機能を強化して意識した毎日の保湿ケアを保つことで、血管力の向上に間接的では
 ありますが、プラスになります。

【まとめ】

 血管力を向上させることで「睡眠」「食事」「運動」といった基本の生活習慣が
 重要になります。
 ただ、血管への影響としてはとりわけ「運動」の重要性が増すように思います。
 肌のための生活習慣として重要だといわれながら最もないがしろにされているのが
 運動ですよね。
 運動をして皮膚や筋肉に血液を多く配分すればするほど、新陳代謝が促されて、
 肌がきれいになるという事実はよく覚えておく必要があるかと思います。
 ぜひ、お試しください。