血液サラサラにしても血流はよくならないのか?


今回は、血液をサラサラするだけでは足りなく、しっかり、
血流を流れる体制づくりについて、ご説明したいと思います。
血液をサラサラするだけでは血流はよくならないのです。

最近、健康維持するための健康番組や健康雑誌が多くなったような
気がします。
特に血管や血液についての特集が多くなり、血液をサラサラにすると
健康に良いという記事がたくさん出てきました。
しかし、違う記事では血液をサラサラにしても健康維持は図れず、
といった記事もありました。
実際、どのようにしたらいいか、私なりに調べてみました。
その調べた内容についてご案内させていただきます。

血液サラサラだけで本当に良いのか?

「血液をサラサラにしても、血液はよくならない」と聞くと、
ほとんどの方が、「えっ?」と言う人が多く、びっくりされる
かと思います。
上記にも記載していますが、健康番組や健康雑誌では、血液を
サラサラにすることで血液がよくなるといまでは常識であります。
ところが、それは、違うようで、「血流が悪い=血液ドロドロ」
ではないのです。
たしかに血液がドロドロであれば、血液をサラサラにして血をしっ
かりと流さなければなりません。
もしも糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞、高コレステロールといった生活
習慣病に患っている人なら、血液サラサラにすることは有効であり、
ともて大切なことであります。
しかし、生活習慣病に患っていない人が。血液をサラサラにしても、
血流はよくならないということです。
それは、血流が悪い原因がドロドロではなく、「血の不足」であると
いうことがわかったのです。

血が足りない人がいくら血液をサラサラにしても、まったくの無駄で
あるのです。
いくら努力しても、血が不足していると血流が改善した実感がなく、
症状がよくなったという実感もないのではないでしょうか。
それどころか、血の足りない人が、単純に血液をサラサラ健康法を実践
しても、体調を崩すだけなのです。
それは、足りない血流を無理やり全身に巡らせるので、フラフラしたり、
めまいがしたり、気分が悪くなったりしてしまうのです。

流れる血液の状態をイメージすると、血液ドロドロとは血管の中をヘドロ
のような血液が、血管にベタベタとへばりついて流れにくい状態でありま
すが、それに対して血液が不足している状態とは、血管の中を血液がチョ
ロチョロとしか流れていない状態を言います。
血液サラサラが必要なのは、生活習慣病に悩んでいるような方や、血液の
詰まりを心配している方を言います。
血が足りない人の場合、血の不足を解消しないといけないので納豆や青魚
をたくさん食べたり、EPA(エイコサペンタエン酸)やイチョウ葉と
いったサプリメントをとったり、水の飲んだりして血液ドロドロを改善して
いくのです。

血流の歴史!

歴史的に言いますと、今から約40億年前に遡りますが、初めて生命が
誕生したのは海の中であります。
そのころの生物は、単細胞生物といったひとつの細胞でできていました。
当時の生物は直接海水から酸素や栄養を取り込んでいましたが、その後、
進化して、いくつもの細胞が集まり、多細胞生物になっていきました。
生物は海水を体の中に取り込み、それを液体としました。
いまでも血液の代わりに全身を流れる仕組みをもっている生物であります。

そして進化していくうちに、今の人間のような血液ができていったのです。
海水が血液だったということは、血流の重要性を考えるうえでとても大きな
カギになります。
今の人間の細胞も同じです。
血液という海がしっかりと流れることで、そして新鮮な血液が常に供給される
ことで、人間を作っている細胞は生きていくことができるのです。
今や人間には全身に60兆個もの細胞があります。
その60兆個に酸素と栄養を届けるのは、非常に大変なことなのです。
そのために、全身にある3分の1、20兆個が血液の細胞です。
健康な人は、この20兆個が血液の細胞に必要なのです。
この血液が不足すると、子宮の病気、肝臓の病気、心臓の病気といった病気
になりがちです。
血の仕事は、人間の体に酸素や栄養などを届けることが仕事であります。
血を増やして血流をよくするということは、細胞レベルで体の働きを活性化し、
重大な病気や不調になるのを防ぐのです。

血液の5つの働き!

心臓を出た血液は1分間で全身の血管巡りをして、また心臓へと帰ってきます。
この流れが「血流」です。

血液は、全身を流れることで5つの大切な働きをしています。
①水分を保つ。
②酸素、栄養、ホルモンを運ぶ。
③老廃物、二酸化炭素を回収する。
④体温を維持する。
⑤免疫力を守る。

血流をよくするということは、血液がこの5つの仕事をしっかりとできる
ようにするということです。
血流がよいとあなたの体にある60兆個の細胞の一つひとつに酸素や栄養、
熱を届けてくれて、温かい環境まで整えてくれるのです。
そして、細胞は元気に、若々しく働いてくれるのです。

血流が悪くなると、体の働きは根本から崩れてしまいます。

①水分のバランスが悪くなるため、むくむ。
②酸素が届かないでカロリーを燃やせないために太る。
③老廃物が回収されずたまるので、だるい。
④熱が足りないために、冷える。
⑤免疫力が下がるので、病気がち。

まとめ

血流が悪くなるといろいろな不調が出てきます。
最初は単なるむくみや冷え、肩こりといった何気ない症状でしかないかも
しれませんが、悪くなると、大きな重症化になっていきます。
生理不調、生理痛、不妊、更年期障害などはもちろん、ホルモンや自律神経
のトラブル、さらにはがんといった大きな病気へと育てていってしまうのです。
体は悪循環の深みにはまってしまいます。
しかし、血流を増やせば不調は、どんどんよくなります。
最初は小さな変化にすぎないようにみえても、悪いことを引き起こす悪循環を
断ち切ってくれるのです。
しっかりと血流を増やし、血を届ければ、今よりもっと元気に、もっと若々しく
なることができます。
体を生かすも殺すも、血流によって左右されているのです。