今回は、狭心症の症状について説明いたします。
私も数年前、狭心症となってしまい、手術をいたしました。
狭心症になる前には、毎年人間ドックを受けていましたが、そのような
兆候はまったくありませんでした。
しかし、狭心症になってしまいました。
そこで、なぜ狭心症になるのか少し調べてみました。
その内容について、説明したいと思います。
狭心症とは
冠動脈の血管が狭くなり、心臓へ送る血液の量が少なくなっているもの
を言います。
この狭心症はたまに胸が痛くなる程度で、痛みが数分でおさまりますが、
症状に見舞われた場合、突然の症状に驚き、不安になってしまいます。
症状は、すぐにおさまるので私もそうでしたが、そのまま放置してしまい、
結果、症状が出たときには、焦るばかりであります。
胸が痛くなったときは、検査や治療を行う必要はないだろうと思ってしまうと、
狭心症から心筋梗塞などに発展して命に関わる病気に進展する可能性もあります。
狭心症の症状があった場合は、検査などを受け、治療や再発予防に務めることを
オススメします。
心筋梗塞とは
冠動脈の血管が完全に閉塞してしまい、心臓への血液供給が大幅に減少したり
して途絶え、心筋が壊死してしまうものを言います。
詰まった血管の先には血が流れなくなるため、心筋が壊死して心臓が動かなく
なってしますのです。
狭心症と心筋梗塞の違い
狭心症は、一時的に血液の流れが悪くなった時に起こります。
冠動脈のおよそ4分3が塞がった状態になると、胸の痛みなどの自覚症状が
現れるようになります。
一方、心筋梗塞は、冠動脈が完全に詰まってしまう状態を言います。
両方とも、冠動脈の血液不足でおきる病気で、「虚血性心疾患」とも言います。
現在、日本人の死因の1位は、がんですが、2位には心臓病となっています。
その心臓病には、狭心症や心筋梗塞であります。
狭心症の症状
狭心症の症状は、息切れ、動悸、胸の痛みです。
胸の痛みは、胸がぎゅっと締め付けられるような痛みの他に、胸の圧迫感、
息苦しさなどがあります。
激しい痛みが急激に現れるのではなく、痛みが徐々に強くなるのが狭心症の
症状の特徴であります。
発作のとき以外には、症状はみられません。
そのため狭心症の症状を判断するためには、心電図をとったり、健康診断など
でも全く問題がなくても狭心症である可能性があります。
痛みの特徴
●胸が締め付けられるように痛い
●胸が圧迫されるように痛い
痛みの範囲
狭心症の発作で胸が痛くなるときは、ほとんどは胸の中央からみぞおちにかけて
広い範囲におこります。
痛みは胸全体にあらわれ、指で「ここが痛む」といえるような狭い範囲ではなく、
手のひらをつかって表現するような広さであります。
「圧迫されているような」、「息がつまるような」、「しめつけられるような」
「重苦しい鈍痛」のような痛み方をします。
痛みの場所
●胸の中央からみぞうちあたりの広さの痛みになります。
●胸を手のひらあたりの広い
●その他の痛みとしては、腕や背中、肩や歯が痛む事もある。
※狭心症は心臓の病気なので、痛むのは心臓だと思うのが普通だと
思いますが、狭心症の症状は、胸に現れるだけではありません。
胸よりも、左腕や左肩、みぞおち、あご、歯などに強い痛みを
感じることもよくあります。
発作は長く続かない
狭心症の症状の特徴は、発作が長く続かないことであります。
通常は5分以内で、長くて10分程であります。
短ければ数分でおさまることもあります。
ただし10秒以下の瞬間的な痛みではありません。
15分以上続くときは、心筋梗塞の可能性があります。
発作の回復
冠動脈の血液の流れが回復し、心筋に十分な酸素が供給されるようになれば、
発作はおさまります。
狭心症の発作のタイミング
狭心症の発作は、運動など心臓に負荷がかかったときにおきるものと、安静時
に突然おきるものがあります。
運動など心臓の負荷でおきるもの
走ったり階段や坂を上ったり、重いものを持ったりするなど、普段より少し
激しい動きをしたりすると、精神的に興奮するなどして心臓に負荷がかかった
ときに胸が痛くなるものです。
これは、「労作時狭心症」と呼ばれます。
安静時におきるもの
寝ているときなどの安静時に突然、発作がおこるものを言います。
睡眠中、明け方から朝にかけての時間帯や、朝食後におこりやすいです。
夜の就寝前や、お酒を飲んだ後に起こることもあります。
これは「安静時狭心症」と呼ばれます。
狭心症の発作があったら
狭心症の発作はあくまでも一時的なものです。
発作の原因となったときには、運動をやめ、心臓の筋肉が必要とする血液が減るまで
待つと発作はおさまります。
また、痙攣によって血管が縮んで血流が不足していた場合は、その状態がおさまって
十分な血流が流れるようになれば症状は完全に消えます。
狭心症の状態では心筋は無傷
狭心症の状態であれば、血流量は減っていても血液は冠動脈を流れているので、心筋が
死んでしまってはいません。
そのため心筋には障害がのこらず、もとどおりの正常なポンプ作業を再開できるように
なります。
発作があったら早期の検査が必要
心臓の細胞は一度重い障害を受けてしまうと元通りに回復しませんが、狭心症の段階
なら、まだ心筋は無傷であります。
一時的な胸の痛みで症状がすぐに消えても、狭心症の可能性があると思われる場合は
専門医の検査を受けるようにして下さい。
この段階で冠動脈を治療できれば、心臓にダメージを残さず治癒することができます。
狭心症の危険度チェック
生活習慣
狭心症の発生は、動脈硬化によって高まります。
動脈硬化は、万能の治療薬で治せるものではありません。
日々の生活の積み重ねによって進行していくので、日々の生活習慣を改善して
防いでいく必要があります。
食事と飲酒、運動について配慮する必要があります。
ストレス
ストレスは、必要異常に心臓に負荷をかけます。
一般には、まじめで神経質、攻撃的な人ほどストレスの影響を受けやすいと
いわれています。
日々、仕事とプライベートを切り替えることをこころがけ、自分なりの気分
転換やリラックス法を身につけていくことが必要であります。
狭心症に影響をあたえるもの
• 生活習慣
• ストレス
A型人間
よく言われているのは、狭心症になりやすいタイプの人は、「A型人間」
といわれています。
これは血液型のことではなく、行動の特性を現しています。
逆にマイペースな血液型の「B型人間」はあまり狭心症にならないとも
言われれいます。
A型人間は、いつも精力的に活動をします。
早口だったり、たべるのも早いことが多く、仕事などの結果や評価を必要以上に
気にしたり、失敗を恐れたりします。
この行動パターンの人は、ストレスをためこんでしまう傾向があります。
A型人間であることは決して悪い事ではありませんが、ストレスをためこみ狭心症の
リスクを高めます。
該当する場合は、ストレスを溜め込まないよう注意するようにしてください。
まとめ
今回は、私自身が狭心症になり、手術しましたので狭心症について記載
させていただきました。
たまに胸が痛くなり、発作が止まっても、何かが、心臓に負担をかけて
いるのです。
それが狭心症なのか、または別の病気なのかわかりません。
もしご自身に発作と思われる症状があった場合、ここに書かれている症状と
比較してみて下さい。
また狭心症になりやすい人の特徴もご理解頂けたらと思います。
本当に胸が痛くなった場合は、一度循環器内科のある病院で検査を受けられる
のが安心かと思います。
健康は、自身が気をつけないと改善しません。
今後、健康維持することで素晴らしい人生を送っていきましょう。